妊娠が分かった春先、秋には夫婦で最後の旅行ができるかな? 出産の頃には収束しているかな? 立ち合い出産したいな~という希望を持っていましたが、7月現在、見通しはなかなか厳しいですね。
立ち合い出産なし、面会禁止または制限、もしかしたら里帰りも出産もお断りかも。
考えれば考えるほど不安でつらい。。。
私の日々の生活は、できる限り外に出なくて済むよう、完全在宅勤務・買い物は宅配を利用・検診はタクシー・散歩も含めて週1~2回の外出と、4月から自粛生活を徹底して続けているところです。
ただでさえ運動不足アラサーなので出産時に体力持つのか心配です。
私の勤める会社は、都内に本社を構える中小企業で、会社自体は緊急事態宣言時は完全在宅勤務。とは言いつつ一部は出社していたみたいだけど…。
そして現在は全社員に在宅勤務継続と出社の組み合わせが推奨されています。
私は母健連絡カードを総務部に提出して、ありがたいことに産休まで完全在宅勤務の対応をしてもらえることになっています。
この母健連絡カードこと「母性健康管理指導事項連絡カード」は、検診を受けている病院に頼んで発行してもらいました。
発行してもらうにあたり、他の妊婦さんがどのようにされているのか・どうしたらいいのか、いろいろ不安に思ったり調べたりしたので、私の経験をまとめたいと思います。
新型コロナウイルスに関する母性健康管理措置
令和2年5月7日、新型コロナウイルスが感染拡大している状況等を踏まえ、厚生労働省が規定したのが、男女雇用機会均等法に基づく新型コロナウイルスに関する母性健康管理措置です。
平たく言うと、働く妊婦にとって
「感染不安に関する心理的なストレスが母体又は胎児の健康保持に影響がある」
と医師or助産師から指導があった場合は、妊婦を雇用する事業主は、作業の制限・出勤の制限(在宅勤務または休業のこと)等を行わなければならない、という話。
この医師or助産師からの指導について記載してもらえるのが、「母性健康管理指導事項連絡カード」です。
最初ニュースを見た時、母性健康管理指導事項連絡カードってなんぞやという感じだったのですが、母子手帳の中に該当するページがありました。
母性健康管理指導事項連絡カードの発行依頼を決めるまでの心境
少し話をさかのぼります。
緊急事態宣言が最初に発令されたのが4月7日。
新型コロナウイルスに関する母性健康管理措置が発表されたのが5月7日。
この間1か月、ものすごくハラハラしました。
自分に何かあった場合におなかの赤ちゃんはどうなるのか?
という不安はもちろん、今後順調に妊娠が進むかどうか分からない安定期よりはるかに前の段階で、会社に妊婦であることを申告し、緊急事態宣言後の在宅勤務可否を打診したりしなければならい状況も、非常にストレスフルでした。
私の場合は幸いなことに、緊急事態宣言を受けて会社が緊急事態宣言中は全社員が原則在宅勤務という号令を出していたので自宅にいました。
しかし、当然ながら、仕事は宣言が解除されて出社になったら~という予定でどんどん計画が進んでいきます。
そのため、総務部や直属上司・チームメイトに妊娠中のため今後も在宅勤務での業務をお願いしたいという話を入れざるを得ませんでした。
妊娠してるからと言って特別対応をねだるなんて…と思われるのではないかとか、自分だけ在宅勤務継続を申し出るなんてあつかましいのではとか、もしかして私深刻にとらえすぎなのでは?とか、もし妊娠が継続できない状態になったら上司ほかの知るところになる(考えるだけで辛い)とか、里帰り出産しようと思ったら病院から予約拒否されたりとか、つわりしんどかったりとか、そもそもの仕事の進捗とか在宅環境が整わない故の不便さとか、とか、とか!!
その他たくさん!!!
超ピリピリしてたと思う。(夫ごめん)(今も少なからずピリピリしてるけど)
そんなこんなとかとか、不安が山積みの中で
国は何か対応してくれないのか?
と思い続け、ようやく、5月7日の措置発表。
会社からはひとまず今後も在宅継続でOKと連絡が来ていたものの、当時私が担当しているプロジェクトが会社として5~10年に1度レベルの大型案件…(コストも大きい…)
いつか出社しなくてはならないのではという不安もあり、夫とも相談の上、5月中旬に控えていた次の検診で、母性健康管理指導事項連絡カードを発行してもらおうと決めました。
母健連絡カードの発行を産休まで依頼→拒否される
5月中旬の定期検診。この時点で15週未満。
院長先生だったら「何か聞いておきたいことや心配なことはありますか」と優しく声をかけてくれるのですが、うちの病院は他の先生はアッサリ対応すぎてそういうことはおっしゃいません。
診察自体が淡々と進んでいくので、私もなんか緊張する。
だから母健連絡カードを書いて欲しいと上手く言いだせないかもしれない・緊張に飲まれて忘れてしまうかもしれないという心配もあり、事前に、母健連絡カードと自分用にメモを書いて握りしめて診察室に入りました。
この日は初めての経腹エコー!
すごく楽しみにしてたのですが、初めての若い男の先生に当たり(市民病院から週1度臨時派遣みたいな先生)、めっちゃ淡々と進んでちょっと残念でした。
エコーの画面をしっかりとこちら側に向けてすらくれなかったので、仰向けに寝転がりながら一生懸命首伸ばして画面をのぞき込みました。
診察も終わりというところで、メモを握りしめ、ようやく一言言えました。
「あの、コロナウイルスが心配で在宅勤務を継続したいのですが、母健連絡カードを発行していただけないでしょうか」
「内勤ですか? 外勤ですか?」
「内勤です、デスクワークです」
「そうですか」(じゃあ別にそんなに問題ないのではという顔に私は見えた)
「厚生労働省のホームページで、病院で発行してもらえると見たんですけど…」
「わかりました。いつまでを希望してますか?」
「(おそるおそる)産休までお願いできますか…?」
「産休までってあと半年ありますよね。それはちょっと長すぎるなー(笑)最長4週間しか書けないので、それ以降を希望される場合は、次の検診の時にまた4週間分発行してもらってください」
色んな不安が渦巻く中、意を決して相談したので、それはちょっと長すぎるなー(笑)と言われてかなり凹みました。
仕事をしたくないわけでもなく、サボりたいわけでもなく、ただ赤ちゃんを守りたいだけなのに、大袈裟に考えすぎみたいに言われた気がしてしまって。。。
その時に発行してもらった母子健康連絡カードの一部が、こんな感じです。(先生が記入した欄がマーカー箇所)
母子手帳内にある母子健康連絡カードとフォーマットは同じで、提出用にA4・2枚形式のものを渡されました。
会社にはこの書類を提出し、記載されていた6月〇日までの在宅勤務が認められました。
書面に4週間と指定されているので当たり前だと思いますが、会社の総務部からは、産休まで在宅勤務継続を希望するようであれば、毎月の提出するよう求められました。
ちなみに書類発行手数料、約3,000円。
払うけど、払うけどさ…。
毎月1回の発行じゃないとホントにダメなの?
ていうかなんでダメなの?
そんな気持ちでいっぱいでした。
2回目の母健連絡カードの発行を依頼したら急展開
6月の検診時の担当は、菩薩のような院長先生。
検診の最後にいつも通り「何か聞いておきたいことや心配なことはありますか」と声をかけてもらったので、母健連絡カードについて切り出しました。
「前回発行してもらった母健連絡カードの、今月分発行をお願いできますか」
「前回は、4週間だったのかな?(カルテを見ながら)」
「そうです」
「いつまで在宅勤務の予定ですか?」
「できれば産休までこのまま…」
「じゃあ、産休までって書いておこうね」
え、あっさり!!!!
「僕らも心配だからね、家にいてください」
先生(ノД`)・゜・。
そんなわけで、先生が「措置が必要な期間」の「その他」欄に6月〇日~産休までと書いて母健連絡カードを発行してくれました。
料金は前回と同じです。
拍子抜けするほどアッサリでした。
母健連絡カードの「必要な措置期間」とは
1回目の検診では母健連絡カードに書ける「必要な措置期間」は4週間と言われ、2回目の検診ではあっさりと産休までと書いてもらうことができました。
2回目に発行してもらったカードを会社の総務部に提出し、会社もチームメイトも快く理解を示してくれ(感謝!)、私は10月中旬から取得できる産休開始日まで在宅勤務を続けることができます。
この必要な措置期間について、私の経験から分かったことメモ。
- 先生によって対応が異なる可能性(同じ病院内でも異なる)
- 時期によって対応が異なる可能性(先生ではなく5月か6月かの可能性?)
- 「必要な措置期間」は「最長4週間」しか書けないというルールはない(2020年6月現在の実体験)
- 「必要な措置期間」は「産休まで」と書いてもらえる(2020年6月現在の実体験)
- 病院も初めて(?)の非常事態で対応が統一できていなかったり、混乱している可能性もあるのでは…
思えば、1回目はなんで産休までとは書いてもらえなかったのか、2回目の先生の時に聞いておけばよかったな…。
新型コロナウイルス以外にも山ほど不安が尽きない妊娠期、
少しでも安心して多くの妊婦さんが自宅にいられる環境が早く整って欲しいなと思います。
そして願わくば周りの家族、病院、会社がその気持ちに寄り添ってくれますように。