多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断された妊活について書きます。
2020年9月現在、私は妊娠しています。
通院中は、ほぼ毎日のように、「多嚢胞性卵巣症候群 妊娠できる」「多嚢胞性卵巣症候群 妊娠した」とインターネットで検索をかけて、治療を経て妊娠することができた女性の体験談を、希望を持って読み漁っていました。
いつか妊娠できたら、私も「PCOSでも妊娠できたよ!というブログを書こう」と思いながら。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でも妊娠できた②~血液検査と診断結果の続きです。
3回目の通院後:夫との話し合い
3回目の通院で院長先生に言われたことは、主に以下の3点。
- 多嚢胞性卵巣症候群だけど、自力で排卵している月もある
- 妊娠を希望するのであれば、まず内服とタイミング法で進めていくのが良いだろう
- 服薬希望であれば、次の生理が始まって5日後に薬を飲む必要がある
夫とも話し合って、服薬を希望するのであれば、次の生理が始まったらすぐに来てくださいとのことでした。
服薬治療をスタートする決意
帰宅してその晩、「病院どうだった?」と気にかけてくれる夫に多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)という病名を伝えて、服薬での治療を勧められたことを話しました。
私は「自力で排卵している月もある」という先生の言葉を、「自力で排卵していない月が多い」=自然妊娠は難しいのではと解釈してかなり落ち込んでいたのですが、努めて明るい雰囲気で話したつもりです。
薬を飲むことに対しても、内服しても結果が出なかったら?という不安に対してもややナーバスになっている私とは対照的に、夫は今すぐに子供ができなくてもいいんだし、自然にできる可能性もあるんだし、とりあえず薬を飲んで様子を見るくらいの心構えで始めてみようかという方向で冷静に話をまとめてくれました。
そして「覚えておいてほしいんだけど」と言って、病院に行くことを決めた後と同じ話を繰り返してくれる夫。
俺は家族が増えたら嬉しいけど、夫婦二人で仲良く過ごす生活でも構わないと思っている。
子供はどちらかと言えば欲しいけど、子供が欲しくて結婚したわけではない。
今後子供ができなかったとしたら、そのぶん夫婦ふたりで仲良く暮らしていきたい。
ナーバスな私に対して、こうやって何度でも言葉にしてくれることは、すごくありがたかった。
そんな優しい夫ですが、厳しい面もあります。
まずは内服からスタートしてみようかと話がまとまった後に、一言。
「ちなみに薬の治療って保険適応内?」
こういうところ、
さすが関西人やな!
※夫以外の関西人の皆様、夫だけかもしれません。ごめんなさい
私、診察を受けている時にお金の話なんて一切よぎらなかった。笑
そして気持ち的には、それいま聞く?という気がしなくはなかったけど、
夫婦二人して不妊治療=高額というイメージがあったし、家計にも限りがあることは紛れもない事実なので、これはとても大事な話。
というわけで、もし保険適応外かつすごく高かったらいったん考えようというすり合わせもして、この日は話し合いを解散しました。
※排卵障害の治療となるため、薬は保険適用内でした!
4回目の通院:「次の生理が始まったら」なのに生理が来ない
3回目の通院は、前回の生理から2週間後でした。
4回目の通院は、「次の生理が始まったら」なので、順調にいけば3回目の診察から2週間後=前回生理から28日後。
けれど、30日経っても40日経っても、生理が来る気配なし。
おまけにこの間、仕事がとても忙しくて体調を崩しました。
基礎体温も上がっていないのに、生理が来ない=まさか自然妊娠?という淡すぎる期待を抱いて、夫にも相談し妊娠検査薬を使うも、当たり前のように判定は陰性で、撃沈。
結局50日経っても生理のせの字さえ見えないこの時点で、2019年12月後半。
このまま年末年始をまたぐのも嫌だったので、予約を取って産婦人科に行ったところ、初回・2回目のつっけんどんな先生の診察日で、生理が来ないと伝えると即内診台に案内されるなり「あー、だめだね。全然生理来そうにないね。いったん薬で生理起こすしかないね」と淡々と言われて、再び撃沈。
「プレマリン錠とプロベラ錠を12日分処方しておきますね。1日2回同時に服用して。飲み終わったらその数日後に出血があるから。出血があったら、また来てください」と言われ、つまりそのスケジュールって年末の義実家帰省中に生理が被るのでは? しかも年始早々に仕事休まないと通院できないのでは?と、さらにさらに深く落ち込む私。
生理来ないと内服スタートできないのに、生理すら来ない私の体って、、、
PCOSのネックレスサインをエコーの画面で初めて見た時のように、自分の体はできそこないなのではないか。という思いで帰路に着きました。
5回目の通院:内臓に響くような腹痛
プレマリン錠とプロベラ錠の服用を始めましたが、数日後から妙な腹痛を感じるようになりました。
歩くとその振動が内臓に響くような、変な腹痛。
横腹はちょっとキリキリするような気がしたり、下腹部を押すと痛んだり。
薬の副作用か?と思ってGoogle先生で調べてみても、それらしき症状は見つからず、年末の帰省を目前に控えていたので再度病院に行きました。
前回と同じ先生が出てきて、内診して「卵巣が腫れたりしているわけではなさそうだけど」との初見。
念のため血液検査をしたところ、
「これは虫垂炎のなりかけだね」
そっちですか。
薬で何とかなるだろう、年末にお腹痛くなったら病院に駆け込んでねHAHAHA~という軽いノリと共に4種類の薬を処方する先生。
こうして私は、生理を促す錠剤と共に大量の薬を摂取しなければいけないブルーな年末年始になったのでした。
この時点で、初めて病院に足を運んでから2か月以上が経過。
にも関わらず、何も進んでいないことに不安と苛立ちを感じていました。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でも妊娠できた④ に続く。