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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でも妊娠できた④~精液検査のため夫同伴の初通院

PCOSの妊活

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断された妊活について書きます。

2020年9月現在、私は妊娠しています。

通院中は、ほぼ毎日のように、「多嚢胞性卵巣症候群 妊娠できる」「多嚢胞性卵巣症候群 妊娠した」とインターネットで検索をかけて、治療を経て妊娠することができた女性の体験談を、希望を持って読み漁っていました。

いつか妊娠できたら、私も「PCOSでも妊娠できたよ!というブログを書こう」と思いながら。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でも妊娠できた③~夫との話し合い、そして生理は来ないの続きです。

記事一覧:「多嚢胞性卵巣症候群でも妊娠できた」

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プレマリンとプロベラでやっと来た出血

年末の帰省を目前に控えて虫垂炎のなりかけと診断され、年末年始の義実家・実家でのご飯が美味しく食べれるかということがすごく心配だったのですが(食い意地)、薬が早く効き幸いにも数日で調子は回復しました。

年末年始に盲腸で入院は辛すぎる…と冷や冷やしていたので、ひとまず安堵。

この間も、プレマリン錠とプロベラ錠を飲み続けました。

副作用に眠気・むくみ・頭痛などが起こる場合もあるそうですが、虫垂炎のなりかけが原因だった腹痛以外には特にトラブルがなかった点が、幸いでした。


医師から指示があった12日間、1日2回同時に内服し続け、飲み終わってから2日後に、やっと出血がありました。これが前回の生理から60日以上。

長かった。。。

妊娠を希望するのであれば、まずは排卵誘発剤の内服とタイミング法で進めていくのが良いというのが院長先生の指摘だったので、出血が来たことによって、この排卵誘発剤が処方してもらえる状態に漕ぎつけたわけです。

基礎体温を測り始めてから約7か月、最初の診察から約2か月半。

やっと妊活のスタート地点に立ったという気分でした。

6回目の通院:精液検査と排卵誘発剤クロミッドの処方

正月の帰省の後半で出血を確認したので、自宅に戻って早々、夫と共に病院に行く予定を立てました。

このタイミングで精液検査を受けることにしていました。

精液検査、自宅で採取して病院へ持ち込み

精液検査の検査方法は、大きく分けて「病院で採取する」「自宅で採取して持参する」の2パターン。

私が通院していた病院は後者でした。

採取時の条件は、数日間の禁欲と、採取から1~2時間以内での病院への提出。

4回目の通院時に検査容器をもらっており、採取・提出は指定の曜日内であれば特に予約は必要ないこと、また検査結果はすぐわかるとの説明を受けていました。

そのため、私の次回通院のタイミング=出血が来たら数日以内のタイミングに合わせて採取することを、年末までに夫とすり合わせていました。

出血から指定の数日以内に診察を叶えるためには予約を取る日を悠長に選ぶこともできなかったので、待ち時間を覚悟で朝一の開院と同時に病院へ行くことにし、夫にも朝一での採取を依頼。

この日は私も夫も、仕事始めの日でした。

夫は検査を受けると決めてから自分でもいろいろ調べたようで、病院で採取するよりは自宅の方が気楽と言ってましたが、検査結果に対する不安だけでなく、やっぱり妙な気分というか複雑というか、もやもやした思いはあったみたいです。多くは語りませんでしたが。

私も診察台に上がって脚を開くたびに、何とも言えない気分だったから、気持ちはよくわかるなあと思ってました。

そして朝一で採取してそのまま仕事始めというのも、微妙な気分に拍車をかけたに違いない…。

私も会社で年始全体朝礼のある日でしたが、どうしても病院に行かなければならないと上司に伝えて(不妊治療だということはこのタイミングでは告げていません)、半休を取得し、朝一採取済の夫の精液を携帯して電車に乗って、夫と共に病院へ。

精液は温かすぎても寒すぎても良くないとのことで、通勤鞄の中にタオルでくるんだ検査容器を携えて電車に乗るのは、なんだかシュールな気分でした。

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夫同伴で初めての通院

夫と一緒に病院に行くのは、この日が初めてでした。

受付と同時に検査容器を提出して、待合室のソファへ。

待合室は年明け月曜日のせいか混んでいて、そして当たり前のように女性がほとんどで、夫はやや所在無さげでした。

検査も控えて緊張していたせいもあるのか、ソファに座ってからはずっとスマートフォンから目を離さなくて、話しかけても何だか生返事だった夫。


せっかく初めて一緒に病院に来たのだから、もっと病院内の様子とかに目を配ってくれてもいいのに。私が通院している・これからもする場所に興味を持ったりしてくれないのだろうかと寂しく感じたことを、よく覚えています。

精液検査の結果と排卵誘発剤(クロミッド)の処方

1時間以上経ってから、やっと名前を呼ばれ、夫と共に診察室へ。

もし検査結果が思わしくなかったら、今後の治療方針は変わるのだろうかと思いながら、診察室に入りました。

この日は初めて女医さんでした。

「出血はありましたか」

「数日前にありました」

「では排卵誘発剤を処方するので、出血開始の5日目から5日間服用してください。次回は服用から10日後ぐらいに来てもらって、卵がどのくらい育っているか内診で確認して、タイミングを取る時期をお知らせします」

「はい」

「旦那さんの方の検査結果は、問題ありません」

細かく検査結果の数値などを教えてもらえるのかと思いきや、

まさかのこの一言だけ。


夫も「あ、はい」というのが精一杯なアッサリ加減。


卵管造影検査も検討したいと伝えていたので、何か話があるかな?と思ったけれど、

「排卵誘発剤を飲んでみて、卵管造影検査を検討しましょう」

「……はい」

具体的な言及はなく、終了。

排卵誘発剤を処方してもらえるところまで進行したものの、相変わらず進みが遅いという気持ちが消えませんでした。

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寄り添ってくれる夫の存在

病院を出た後、少し話をしたいと夫に声をかけて、ふたりでお茶をしました。

  • 一緒に病院に来てくれて嬉しかったこと
  • 待合室でずっとスマートフォンをいじっていたのは、あまり良い気分はしなかったこと
  • 夫の検査結果が問題なかったことを嬉しく思っていること
  • 同時に課題があるのは私の方であることがはっきりし、不安や申し訳ない気持ちがあること
  • 診察は基本的に毎回ああいうアッサリした感じであり、不安が残ったり不安定な気持ちになること
  • 初めて病院に行ってから時間ばかり経つのに進みが遅いと感じて苛立つこともあること


夫は黙って私の話を聞いてくれました。

  • どうして良いかわからなくてずっとスマートフォンを触ってしまった、申し訳なかった
  • とりあえず検査結果は問題なくてほっとした
  • 診察は思っていた雰囲気と全く違って驚いた
  • もっと先生が寄り添ってくれる感じかと思っていたが、事務的だった
  • ああいう雰囲気の中、何度も病院に行くのは大変だと改めて思った

気づけば、家の中ではなく、外でお茶をしながら真面目な話をするのは久しぶり。

(お金にキビシイ関西人な夫は最初、えーカフェ入る必要ある?(お金もったいない)というやや不満げな顔をしていたけど、私が話を始めてからは、すぐにお金もったいないと思うタイミングではなさそうだと察してくれたようでした。笑)

いま思い返すと、私は待合室のスマートフォンいじりの件を責めるような話し方で始めてしまったような気がするけど、

それでも夫はいつもと同じように冷静に優しく話を聞いてくれ、私が吐き出したしんどいという気持ちを受け止めてくれました。


夫に話を聞いてもらうと、言語化しづらかった気持ちや不安が、ストンと心の中で落ち着いていく。


こうやっていつも夫が支え・寄り添ってくれる姿勢でいてくれることは、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でも妊娠を希望して通院するという私にとって難しい日々にとって、とてもありがたいことでした。

夫はいつでも最初からパーフェクトなわけじゃないけど(今回で言えばスマートフォンいじったりとか。でもこれってすごく些細なこと、むしろ私が細かいのかなーという気はしてます)、それは彼にとっての私も同じだろうなーと思ってます。(むしろ私の方がよりパーフェクトにほど遠い妻だと思う)


結局1時間弱くらい話をして、カフェを出るころには、私はまずは切り替えて仕事始めを迎えようという前向きな気持ちになっていました。夫よ、ありがとう。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でも妊娠できた⑤ に続く。